三連休の中日となる日曜日の午後、連れの提案で、珍しくドライブなんぞに出かけてみた。福岡市の西部・糸島半島の海岸沿いには、寒い季節になるとプレハブ小屋が並び、その中でカキ(牡蛎)を焼いて食べさせてくれるという。連れが仕事でこのあたりを車で走ったとき、幾つも小屋が出ていたそうで、ちょっと行ってみようということに。我が家から1時間ほど車を走らせれば到着する。
実はこの三連休、福岡は天気が悪く、どんよりとした曇り空に雪が交じり、とても冷え込んでいた。根性なし、もとい、体の弱い私には、寒い店で食事をする気力がなく(行きは峠を越えたので、少し車に酔ってしまったし・・・)、大型居酒屋のこちらを選ばせてもらった。
活魚茶屋 ざうお 本店この季節、海岸側に用意されたカキ焼きブースというのかな、要はバーベキューコーナーと、普通の店内席のどちらかを選ぶようになっている。
午後3時過ぎに到着したが、カキ焼きのほうは満席、家族連れでいっぱいだった。もともと店内席のほうがよかったのでお願いすると、こちらはすぐに案内してくれた。窓から砂浜と博多湾がバーンと見える個室で、暑いくらいに暖かい。ああ、ラクチン。すっかり気分もよくなる。
サザエのつぼ焼き、特大エビの塩焼き、特上寿司(10かん)を頼み、刺身盛り合わせ(6点)、アワビ(サイズが5種類あり、刺身かバター焼きかを選べる)を注文。
アワビのバター焼きが、ふんわりと柔らかくジューシーで、飛び上がるほど美味しかった。きちんと肝の部分も焼いて出してくれる。お寿司はネタが大きくて、アジは小アジの半身ほどがそのまま乗っている。かみ切れないので、頼んで切ってきてもらった。メニューにはサラダとかデザートとかもあったが、とにかく魚だけ食べて満腹に。
さすがに大型チェーン居酒屋の本店だけあって、トイレに綿棒や楊枝やマウスウオッシュ(紙コップまで!)が、きれいに並べてあったのには驚いた。
ちなみに、この日は店内席では焼カキを出してはもらえないとのこと。「下で並んでいるお客さんがいらっしゃるので・・・」とのこと。そりゃそうよね。空いているときとか夜は少しメニューも違うのかもしれない。
せめて家でカキを焼いて食べようと、おみやげに殻つきカキとサザエ、鶏めしを購入。カキ焼きブースでは、焼く前のものを売っているのだ。つまり、食べたいものを先に買って、それを焼き席(というのかな)で自分で焼くようになっている。カキも自分で剥いて焼くシステムになっているらしい。ハマグリや地鶏などもあった。炭代は別、軍手とナイフのセットも150円で売られていた。
連れがいうには、普段、夕方の海岸沿いの道路は半端なく混むそうだ。この日は天気が悪かったせいか、休日なのにスムースに流れて帰宅。外は寒かったけど、天気が悪くてかえって助かったわ。