寿がきや「みそ煮込」
名古屋は通過したことは何度もあるが、きちんと観光したことはない。当然、名古屋めしは初心者。どっしり、こてこての赤味噌に固い麺を想像しながらつくってみたが、案外とあっさり仕上がって、抵抗なく食べられた。赤い味噌はわりと好き。
具はほんとうは、油揚げ、ネギ、シイタケ、鶏肉などを入れて仕上げに玉子を落とすようだけれど、今回は残りもので、油揚げ、シイタケ、それに大根、サトイモとタマネギ(薄味の煮物が残っていた)をつっこんだ。だから田舎うどん風になっちゃったのかも。肉は入れた方が美味しかっただろうなあ。仕上げに振る七味唐辛子も味のポイントかも。
麺は太めで、結構な時間煮ているのになかなか柔らかくならない。ここが名古屋の味噌煮込みうどんの特徴らしい。
さて、この袋麺をくれた彼女(24歳、若い!)は自分でもつくってみたというので、感想を聞いてみたら「・・・私には苦手な味でした」というネガティブな返事だった。彼女は生まれも育ちも福岡で、太くてふんわり柔らかい麺に透きとおったおだしの博多うどんこそが、彼女にとってのうどんなのだという。名古屋では名物料理はほとんど食べたが、時間切れで味噌煮込みうどんだけは食べられなかったとか。「いや、食べてこなくてよかったかも」なんて言っている。えー、本場で食べればさらに美味しいと思うんだけどな。純粋な福岡人には受けない味なのかなあ。